世界の人手不足を驚きの正確さで救う日本製「焼き鳥刺し機」とは
焼き鳥の串刺し機に海外から注文殺到。小型機種で最も売れているのは、同時に5本ずつ刺し、時間当たり500本ほど生産できる「MKT80」

世界シェア90%以上で25ヵ国に輸出
焼き鳥の「串刺し」機はなぜ人気か

 海外の日本食ブームの中で焼き鳥が人気を呼んでいる。だが、鶏肉などを串に刺すのは手間がかかるし、おいしい焼き鳥をつくるにはノウハウが必要だ。

 その「串刺し」を自動化したのが、神奈川県に本社を置くコジマ技研工業(以下、コジマ技研)である。同社は、鶏肉に限らず、どんな食材でも、どんな串を使っても刺すことのできる万能自動串刺機の専門メーカーだ。

 正確な統計があるわけではないが、国内シェアは90%以上、海外でも90%を占めているという。機能を真似た他社製のコピー機はあるものの、同社の串刺機の性能に追いつかず、結局、コジマ技研製が選ばれている。

「先日もコピー機をつくろうとした中国人がやってきて、真似しようとしたができなかったから1台ほしい、と買っていきました」と、小嶋道弘社長(54歳)は笑う。

 現在、同社の製品は世界約25ヵ国に輸出され、売上高海外比率は3割前後になる。多いときでは4割に達した。

 同社の自動串刺機は小型から標準、大型モデルまであり、卓上型の「ちびスケシリーズ」で1時間当たり最大300本から生産できる。主力機の「MUV1シリーズ」は時間当たり約1500本、その上位機種の「MUV2」は3000本、「MUV4」は6000本をこなしてくれる。ラインナップは4シリーズ40機種以上だ。

 小型のちびスケシリーズが1台60万円台で、上位機種になると1500万円。海外へは年間10台以上を出荷しているが、販売する機種によって売り上げが変動する。海外では主にMUV2やMUV4の中大型機種が中心だが、アメリカ、オーストラリア、香港向けには小型機種も多く出るという。