問われるあなたの存在価値
そうなってくると問題になるのは、あなたがその新しいアジア人上司に認めてもらえるかどうかです。
当然ながら、アジアの絶好調企業の社長は、買収したその会社の本当の価値だけがほしい。普通の仕事は自分の国でいくらでも安く代替できてしまうので、価値のない部分はいずれ自分の国の人たちにやらせればよいと思っているわけです。
よく「会社は2割のできる人で運営されている」といいますが、もしあなたが残り8割に属している場合、明日解雇を言い渡されたとしても全然おかしくありませんし、アジアの経営者はその判断もとても速いと思われます。
ですから、今日からでも自分の会社での価値を再確認し、その価値をもっともっと高めておく必要があります(具体的な方法についてはこのコラムで追ってまとめていく予定です)。
また、特に外国人が絡んでくる場合、自分の価値をいかに説明できるかという説明能力も必要になります。これは外国語を流暢にあやつる技術という意味ではなく、いかに論理的に自分の価値をアピールできるかという能力です。こうした点も含め、とにかく1日でも早く、自分の得意技を身につけておく必要性が出てきているのです。
※次回は7月5日(木)に配信予定です。