台湾のパソコン大手、華碩電脳(エイスーステック・コンピューター)が提供するソフトウエアの自動更新プログラムが昨年ハッキング被害に遭い、多くのパソコンがマルウエア(悪意のあるソフトウエア)に感染していたことが分かった。巧妙なサイバー攻撃が明らかになり、サイバーセキュリティーの脅威への対処に懸念が生じている。今回のハッキングは、ハッカーがサプライサーチェーンの弱点を利用し、サービス提供元の企業を通じて顧客の機器に侵入することが可能なことを示している。企業のサイバーセキュリティー担当者は、ハッキングを防ぐためソフトウエアの更新を急いで行うことが多い。しかし今回、アップデートプログラムにマルウエアが仕込まれていたことが明らかとなり、今後の対応が難しくなっている。専門家によると、企業の担当者は大抵、エイスースなど大手企業のアップデートプログラムは安全だと考えている。
エイスース更新ソフトにマルウエア、攻撃が巧妙化
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