サウジアラビアは1日、国営石油会社サウジアラムコの100億ドル規模の起債を控え、目論見書で初めて財務情報を開示した。アラムコの2018年の純利益は1110億ドル(約12兆3300億円)で、世界で最も多額の利益を上げている企業であることが明らかになった。アラムコの純利益1110億ドルは、米アップルと米石油メジャー、エクソンモービルを合わせた利益を上回る。税引き前の調整後利益は2120億ドル。これは欧州連合(EU)28カ国の防衛費総額とほぼ同水準となる。サウジアラムコは収益の約50%を国庫に納める必要があり、今回明らかとなった1110億ドルはそれを差し引いた数字となる。フィッチ・レーティングスは、15〜17年のサウジの歳入の約70%がサウジアラムコの収益で賄われていたと試算している。
サウジアラムコ、起債控え財務初公表 利益は世界トップ
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