• 景気後退のシグナルとされる逆イールド• 景気後退のシグナルとされる逆イールド3月22日に米長期金利が3カ月物金利を下回る逆イールド現象が生じ、投資家心理に大きな変化が起こった。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げ見送りを示唆したことや欧米の景況感指数の悪化などを受けて、投資資金が米長期債に流入し、長期債の利回りが低下したのだ。景気後退のシグナルがともったことになるが、まだ持ちこたえるかもしれない。翌25日の週は、上場投資信託(ETF)のiシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)やバンガード米長期債券ETF(BLV)といった長期債券ETFが最高値を付けた。ネッド・デービス・リサーチのETFストラテジストであるウィル・ガイスドルフ氏は、逆イールド現象の際には年限が長い債券ほど価格が上昇するため、長期債券ETFに最高値が付きやすくなると述べる。