パパ会で広がる交友関係
子どもがいることの影響とは

 子どもがいることは男性の交友関係にどう影響するのだろうか。

 Eさん(37歳男性)には3歳の息子がいるが、「交友関係は変わらない」そうである。

「保育園の送り迎えを妻と交代でやっている。妻はママ友が増えてたまに会っている様子。自分は子育てを通じて知り合いは増えたが誰かと仲良くなったことはない。時間があれば誰かと新しく仲良くなるために使うのではなく、自分がボーッとしたりすることに充てたい」(Eさん)

 しかしこのあたりは個人によって事情が違いそうである。Fさん(43歳男性)はファミリー層ひしめく世田谷区のある一角に居を構えているが、保育園で知り合ったパパ友と頻繁に集まって飲んでいるという。

「積極的に音頭を取ってくれる保護者がいて、父母会が盛んな地域なんです。そこに参加した当初は『おっくうだな。子どものためだから仕方ないけど』と我慢しているつもりだったのですが、知り合ってみるとみんないい人で、職種もバラバラで面白い。

 子どもが入園した最初の年、地域の夏祭りを父母会で運営することになって、『じゃあパパたちが中心になって準備を進めてよ』ということで、休日、手が空いているパパたちで集まってなんやかんややっていたらいつの間にかものすごく仲良くなって、用がなくても集まって飲むようになりました。あの空気感はなんというか、学校の部活に近いものがある」(Fさん)

 巷間では“ママ友”という言葉ほど“パパ友”という言葉を耳にしない。しかしパパ友も十分ありえるのであり、それが深い付き合いに発展する可能性がある。Fさんのケースは子どもがいることで交友関係が広がった一例であるといえよう。

子どもの話題は万能ツールか?
取り扱い注意の側面も

 子どもの話題を避けるか否かについては、Gさん(30歳男性)の意見を参考に紹介したい。彼は若くしてすでに6歳の娘の父親で、仕事はミュージシャンである。男性が多い職場で、現場ごとに違うメンツと組んで仕事に当たるためコミュニケーション能力が試される職種であり、話題の選定にも細心の注意を払ってきている。この界隈で生き残ってきているGさんのその能力には一定の信頼を置いてよさそうである。