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30代、アラフォー男性界隈
生活のベースがどこにあるか

“結婚後も交友関係は変わらず”と話すのはBさん(35歳男性・共働き・子どもなし)とCさん(41歳男性・片働き・子どもあり)の2人である。立場は違えど同様の主張をする2人、それぞれの声は以下の通り。

「つるんできたのが大体小・中学校からの同級生。結婚しているのも多くて、集まりがあると家族を連れて参加してくる。自分も結婚したらそうしようと思っていて、実際妻を集まりに連れていくようになって無事なじんでくれた。妻に参加を強制したいわけではないので、自分1人で集まりに行くこともある。

 だから交友関係が特に変わったということはない。強いて言うなら、妻の知り合いにも紹介されるようになったので知り合いが増えた。そちらの知り合いとあまり密に付き合うことはないけれど」(Bさん)

「うちは片働きで、『私が外で仕事、妻が家で家事育児』と明確な役割分担がされているので、私が基本的に外で誰と遊んでいようがおとがめなしで、妻は妻で子育てをしてくれながら自由にやっている。さすがに飲みが多いと『家族と過ごす時間が少なすぎる』と注意されるが。

 子どもができてからは特に休日は家族と過ごすようにしているので、友人と遊びに行く機会はほとんどなくなったが交友関係は変わっていない。平日は会社の人と飲みに行くことが多い。

 仕事が生活のベースになっている男性は交友関係もそちらを基盤に作られるのでは」(Cさん)

 Cさんが知り合いのDさん(41歳男性)の交友関係について語ってくれたが、この人の場合は結婚、出産という段階を経て大幅に変わったそうである。

「Dはグループの主要メンバー的な立ち位置だったが、元から付き合いが悪くてしつこく誘わないと出てこなかった。それが結婚して疎遠になり、子どもができるとさらに疎遠になって、よく仲間内で『あいつ生きてるのか』とうわさされるほどになった。

 Dは極端な出不精だったので、結婚などを機にその性質、というか方向性を強めた。何年かに一度会うと無事父親をやっているようなので安心する」

 Dさんのように元から人付き合いを盛んにしない人は、結婚後に生活のベースを家庭に移して交友関係を閉じていくこともあるようである。