米航空機メーカーのボーイングは24日、2件の墜落事故を起こした旅客機「737MAX」の飛行停止を巡る当初の対応費用が10億ドル(約1120億円)を超えるとの見方を明らかにした。また、同社幹部は、MAXの飛行再開時期は不明としたほか、設計や認証に問題はなかったとの認識を示した。ボーイングのデニス ・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)はアナリストや記者との電話会議で、737MAXの開発過程で「技術上の落ち度はなかった」との認識を示した。合計346人の犠牲者を出した2度の墜落事故では、飛行制御システムが事故の要因となった可能性が指摘されている。マレンバーグ氏はまた、米連邦航空局(FAA)が近く、改善版ソフトウエアを搭載した737MAXの認証飛行を実施するとの見方を示した。これは、同型機の飛行再開に向けた重要なステップとなる。さらにマレンバーグ氏は、航空各社やパイロットの信頼回復に努めていると明らかにした。