スリランカの連続爆破テロ事件で、少なくとも自爆した容疑者の1人がシリアで過激派「イスラム国(IS)」による訓練を受けていたことが、関係筋の話で分かった。捜査官によると、ジャミール・モハメド・アブドゥル・ラティーフ容疑者は、連続爆破事件が起こった4月21日の朝、主要都市コロンボの高級ホテル、タージ サムドラで自爆攻撃を仕掛ける計画だったが、爆破装置が機能しなかった。ラティーフ容疑者はその後、別の宿泊施設の近くで自爆し、他の2人を巻き添えにして死亡した。捜査状況について説明を受けたスリランカ政府の顧問は、容疑者のうち最大4人は、トルコ、シリア、イラクなどへの渡航歴を巡り調べを受けており、そこでIS戦闘員と接触したとみられていると明かした。ISから爆弾の製造方法やコミュニケーション技能などについて学んだ後、スリランカに帰国してISの活動を始めたもようだという。