米電気自動車(EV)メーカーのテスラは、起債と公募増資を通じて最高23億ドル(約2570億円)の調達を目指す考えだ。四半期業績が市場予想を下回り、手元資金の薄さに警戒感が募る中での動きとなる。テスラは証券当局への届け出で、増資によって正味で約6億4230万ドル調達する計画を明らかにした。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が1000万ドル相当の購入を検討しているという。それに加え、5年物のシニア転換社債13億5000万ドルを発行する計画だ。引受会社が追加割当権を全て行使した場合、グロスの調達総額は約23億ドルになる可能性があるとしている。テスラの1-3月期(第1四半期)末時点の現金・現金同等物残高は22億ドルと、前四半期末時点に比べ4割余り減少した。マスク氏は決算に関する電話会見で「現時点では資金調達案にも一理ある」と語り、一転、資金調達に前向きな姿勢を示していた。
テスラ、起債・増資で最高23億ドル調達へ
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