米ボーイングは新型機「737MAX(マックス)」の2件の墜落事故の原因とみられる飛行制御システム「MCAS」開発の最終段階で、自社のテストパイロットの役割を制限していた。複数の関係者が明らかにした。そのためMAXの開発に関与したボーイングのテストパイロットとシニアパイロットは、MCASがどれほどの速度と角度で機首を押し下げ得るかという説明を受けなかった。MCASが入手するデータの精度確認を単独のセンサーに頼っているという事実も知らされていなかった。調査当局はセンサーの不正確な情報が飛行制御システムの誤作動につながったとみている。センサーの誤作動から、インドネシアとエチオピアで墜落事故が起き、計346人が犠牲になった。
ボーイング、737MAX開発で操縦士の役割制限
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