ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がエコノミストを対象に行った5月の調査では、米国の賃金上昇ペースは向こう1年で加速するとの予想が約70%を占めた。労働市場の引き締まりを背景に賃金上昇が続くと見込まれている。エコノミストの63.6%は向こう1年で賃金上昇ペースがある程度速まると予測、5.5%は相当速まるとみている。全米製造者協会(NAM)のチーフエコノミスト、チャド・モートレー氏は「製造業者からは、労働市場のひっ迫で優秀な人材を確保することが困難だという声が絶えない。この問題は近い将来変化するとは思われない」としている。4月の賃金は前年同月比で3.2%増加。向こう1年は同じペースでの上昇が続くとみるエコノミストは23.6%だった。上昇ペースが鈍ると予測するエコノミストは7.3%にとどまった。