スティーブン・ムニューシン米財務長官は15日、中国との交渉を継続するため米交渉団が近く北京入りする可能性が高いと述べた。また、メキシコやカナダとの貿易問題が解消に近づいていることも明らかにした。ムニューシン氏はこの日、上院歳出委員会の小委員会で、米政権はカナダとメキシコに対して発動した鉄鋼・アルミニウム関税について、問題の解消へ向けて前進していると証言した。「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の締結に至った3カ国協議では、この関税を巡る状況は打開されなかった。米議会の有力議員らは、カナダとメキシコに対する鉄鋼・アルミニウム関税が撤廃されなければ、USMCAを批准しない意向を示していた。ムニューシン氏は鉄鋼・アルミニウム関税の問題解消へ向け「メキシコ、カナダ両国との合意が近いと思う」とし、解消は「USMCAの議会通過に極めて重要な要素」との認識を示した。
米中協議近く再開へ、北米関税問題は解消へ前進=米財務長官
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