学校の雰囲気が分かる「体験授業」
合同説明会で分かる3つのこと、学校訪問5つの心掛けについては以前触れたので、ご参照いただきたい。今回は学校説明会の中でも人気の「体験型」イベントについて見てみよう。
学校説明会というと、講堂に親を集めて学校の説明を行うスタイルが今でも中心である。しかし、準難関校や中堅・中位校、とりわけ女子校では、受験生となる子どもに学校の魅力を直接知ってもらおうと、体験授業や部活動体験といった参加型イベントが盛んに行われるようになっている。
先生や先輩と一緒に体験することで、子どもが直観的に自分と学校の相性を感じ取れるだけに、志望校を決める際、大いに参考になることは間違いない。
在校生の2倍近い2800人が訪れる吉祥女子中学・高等学校のオープンキャンパスは、募集開始から程なく予約は埋まってしまう。とりわけ、理科生物「DNAを見てみよう」、理科物理「分光器を作ってみよう」といった近年人気の理科や美術、「クッキング」や活動的な女子が飛びつく「フットサル(ミニサッカー)を体験しよう」といったクラブ活動体験は人気が高い。「図書館探検ゲーム」やカフェでの食事と、学校を満喫できる。
下級生はお花か野菜を、小6生は置物や人形・小物など好きなものを選んで描くという女子美術大学付属中学校「いろいろなものを描こう!」や、和洋九段女子中学・高等学校の小5・6生対象「英語授業体験会」はすでに申し込みでいっぱいになっている。
体験授業があるオープンキャンパスは、今年は6月22日にとりわけ集中している。うまく日程を調整して、できるだけ多く体験してほしい。
ちなみに公立中高一貫校では、千代田区立九段中等教育学校が6月22日(土)に体験講座「天体観望会」を実施予定。こちらは6月13日(木)必着で、往復はがきで応募する。
なお、体験授業ではないが、例年、ゴールデンウィーク前にいち早く開催されることで有名な麻布中学校・高等学校の文化祭が、今年は諸般の事情により日程を延期することとなり、6月14日(金)から16日(日)に行われることになった。お母さん方にはぜひ足を運んでいただきたい。