社員のやる気を引き出す目標とは?
小宮コンサルタンツ代表
新年度がスタートして2ヵ月が経過しました。そろそろ目標の進捗を気にして、口うるさく部下にハッパをかける中間管理職が現れる頃でしょう。ですが、ハッパをかけるだけで社員に十分なやる気が出るわけではありません。
私が人生の師と仰ぐ藤本幸邦老師は「お金を追うな、仕事を追え」とおっしゃっています。お金ばかり追う会社の行く末は、経営者が「3日で120億円の利益を上げよ」というむちゃな要求をして不正会計に走って、解体を余儀なくされた東芝のようになってしまいます。
会社として売上高や利益の目標を設定するな、ということではありません。目標設定は必要ですが、それだけでは大方の社員にとって自分事にはなりません。内心「自分の知ったことではない」と思い、目標に尻を叩かれることにストレスを感じるはずです。
経営者が知っておくべきポイントは、「目標設定で社員のやる気が決まる」ということ。そして、社員のやる気を引き出すためには「適切な中間目標」を作ることが大事だということです。