その企業のどこに問題があるのか、変革実現のボトルネックは何かが分かる。マッキンゼー・アンド・カンパニーが提唱したもの。
七つの「S」の要素は四つのソフトの要素の「S」と、三つのハードの要素の「S」に分かれる。
ソフトのSは以下となる。
「Shared Value(共通の価値観・理念)」は「顧客第一主義」といったような組織に根付いた価値観。
「Style(組織文化・経営スタイル)」は、その企業で受け入れられやすい考え方、行動様式のこと。例えば「新しいことにチャレンジすることをよしとする」などだ。
「Staff(人材)」は文字通り、従業員の特性のこと。「Skill(組織スキル)」は組織が持つ能力。「商品開発が巧み」などが当てはまる。
次に三つのハードのSは以下。「Strategy(戦略)」は、競争に勝って業績を上げるための方向性のこと。「Structure(組織構造)」は組織の分け方や階層数など組織構造上の特徴のこと。「System(経営システム)」は人事、管理会計など組織を運営するための仕組みのこと。
図のように、七つのSはそれぞれが相互に関係している。
うまくいっている会社では、それぞれの要素がお互いを補い合い、そして、強め合いながら戦略の実行に向かっていく。