フレームワーク30 DAY24 PDCA

 あらゆるオペレーションに取り入れることができるとして、時に「最強のフレームワーク」とすら評される「PDCA」。企業活動などをPlan-Do-Check-Action(計画・実行・評価・改善)の四つのプロセスから管理するもので、それぞれの頭文字を取ってこう呼ばれる。

 汎用性が高いことから、企業の組織マネジメントや経営戦略のみならず、個人の目標達成のプロセスを含む幅広い分野に応用されており、最も基本的なフレームワークの一つともいわれる。これを用いた個人のスキルアップ物の書籍も数多く出ているが、ここでは企業活動を念頭に解説していこう。

 PDCAの各要素を簡単に説明すると、まず「Plan(計画)」は目標を定め、具体的な行動計画に落とし込む段階だ。次の「Do(実行)」では、各担当者の役割などを決めて人員を配置し、それぞれのモチベーションも気に掛けながら、実際に作成したプランに基づいて行動に移していく。

 さらに実行後だけでなく、その途中でも、「Check(評価)」のプロセスが欠かせない。業績などの定量的視点だけでなく、事業戦略や組織文化などの定性面を含めて点検・評価を進め、計画通りに実施されているか確認していく。

 最後の「Action(改善)」では、「Check」で計画通りに進んでいないと判明した業務などを見直し、必要に応じて修正を加える。