フレームワーク30 DAY22 破壊的イノベーション

 飽くなき品質の追求が敗北をもたらす──。そんな驚きの逆説である「破壊的イノベーション」は、米ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授によって提唱された。著書の「イノベーションのジレンマ」という名称でも広く知られ、市場の新規参入者が大手既存企業を打ち負かす構造を明らかにした。

 既存企業は自社製品に競合より高い付加価値を付けるため、顧客の声を聞きながら技術開発を進める。そんな既存プレーヤーの取り組みを「持続的イノベーション」と呼ぶ。ともすれば、熱心さ故に過剰品質となる可能性と裏腹だ。