欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は18日、早ければ来月の次回会合で新たな景気刺激策を打ち出す可能性があることを示唆した。一方、ドナルド・トランプ米大統領はドラギ総裁の発言を手掛かりにユーロの対ドル相場が下落したことを受け、ドラギ総裁がユーロ安に誘導していると批判した。ドラギ総裁は、ECB当局者が今後数週間のうちに、経済見通しの「リスク度合いに応じた」政策ツールの調整方法を検討すると説明。その選択肢として、利上げの先延ばし、既にマイナス圏にある政策金利の引き下げ、債券買い入れ策の再開などが考えられると語った。ドラギ総裁の発言が伝えられた後、トランプ氏は「マリオ・ドラギはたった今、追加刺激策があり得ると発表した。それによってユーロはすぐに対ドルで下落し、(ユーロ圏の)米国に対する競争力が不当に高まった」とツイートした。
ECB総裁が緩和示唆、トランプ氏「ユーロ安誘導」と批判
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