ドイツ銀行は米投資銀行部門の中核事業を切り離そうとしている。経営難に直面しているドイツ銀は、かつて高く評価された株式部門の一部の売却や移管などについて、米シティグループやフランスのBNPパリバなどと協議している。対象となる業務には、ヘッジファンドをはじめとするトレーディングの大口顧客向けの業務も含まれる。関係筋が明らかにした。こうした動きは、ドイツ銀の米投資銀行部門を劇的に変貌させる前触れだ。同部門は、ゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレーなどと事業拡大を競い合っていた。力強い株式トレーディング業務がなくなれば、ドイツ銀が市場で占める位置は極めて小さくなる。金融危機後、より健全な状態の米国のライバル各社は欧州の同業各社より優位に立つようになった。
ドイツ銀、米投資銀行部門の中核事業切り離しで協議=関係筋
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