googledatecanter
膨大なデータを処理するクラウドは、現代の“頭脳”の覇権争いだ Photo:Google

クラウドの王者アマゾンを、マイクロソフトとグーグルが猛追している。クラウド事業の成長率はいずれも80%超(2018年、前年比)と、アマゾン以上の勢いだ。ゲームや小売りといったさまざまな業界で、王者に風穴を開けようと、一大攻勢をかけている。(ダイヤモンド編集部 大矢博之)

ゲームの祭典E3でクラウド2強が激突

 次世代通信規格「5G」の登場で、ゲーム業界が転換点を迎えようとしている。

 6月上旬、米ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市「E3」。ゲーム製作会社の新作発表以上に注目を集めたのが、米マイクロソフトと米グーグルの発表会だった。

 両社の発表の共通点は、ゲームの演算処理をクラウド上で行う「クラウドゲーム」である。

 ゲームの世界にどっぷりはまってもらうために、ゲーム専用機はユーザーの操作に応じてリアルタイムで美しいグラフィックを描写する性能を高めてきた。

 一方、クラウドゲームは、この最も負荷がかかるゲーム機の処理をクラウド上で行う。そうすれば、ゲーム機を持っていなくても、スマートフォンやノートパソコンなど、ゲームを表示する画面と通信環境があれば好きなときにゲームを楽しめるようになる。

 これまでもこうした構想はあったが、通信遅延など満足にゲームを楽しめる品質に届かないことがネックだった。ところが、高速・大容量通信を可能にする5G時代の到来で問題をクリアでき、クラウドゲームの可能性が一気に広がったのだ。