【ロンドン】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が決まった国民投票から3年が過ぎたが、ブレグジットをめぐる英国の家庭内の論争は今も続いている。  2016年6月の国民投票は、EU離脱をめぐる世代間の考え方の違いを浮き彫りにした。世論調査会社YouGov(ユーガブ)の推計によれば、18~24歳の71%が残留に投票し、65歳以上の64%が離脱に票を投じた。  時を経ても、この溝はほとんど埋まっていない。それどころか、EU離脱条件での合意を目指した議会の協議が失敗を繰り返す中で、状況はさらに悪化している。離脱の期限は現時点では10月31日に設定されている。