米ボストン地区連銀のエリック・ローゼングレン総裁はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、今月の利下げに差し迫った必要性があるとの見解はほとんど示さず、連邦準備制度理事会(FRB)が先月の会合で政策金利を据え置いて以降、経済指標や経済情勢が改善していると指摘した。ローゼングレン氏は18日、利下げが適切かの判断を下すのは7月30・31日の連邦公開市場委員会(FOMC)まで待つとしつつ、6月の会合以降に米経済が予想を上回る順調さとなっている兆しに安堵(あんど)していると語った。「全般的に、ここ1カ月で得たニュースは良好だ」日本で先月開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の後に貿易を巡る緊張が和らいだほか、6月の米雇用統計や個人消費が堅調だったとも指摘。このところのインフレ指標は、今年に入って以降の弱さが一時的なものであったようだと示唆していると述べた。