ドナルド・トランプ米大統領は24日、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)への武器売却を阻止する内容の3つの議会決議に拒否権を発動した。各国との重要な協力関係を損なう「見当違いの」取り組みだと指摘した。トランプ氏は同日付の議会への声明で、これら決議が「米国の国際競争力を低下させ、同盟国やパートナー国と共有する重要な関係を損なう」ことを踏まえ、拒否権を行使すると述べた。米下院は先週、サウジとUAEがイエメン内戦で、イランが支援する反政府武装組織「フーシ派」との戦いを長期化させていると懸念し、3つの決議案を採択していた。トランプ氏は声明で、サウジなど中東の同盟国による精密誘導兵器の製造・購入を制限すれば、イエメン内戦終結に向けた取り組みを後押しするどころか阻害することになると述べた。
トランプ氏が拒否権発動、サウジ・UAEへの武器売却阻止決議に
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