【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は24日、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)への武器売却を阻止する内容の3つの議会決議に拒否権を発動した。各国との重要な協力関係を損なう「見当違いの」取り組みだと指摘した。  トランプ氏は同日付の議会への声明で、これら決議が「米国の国際競争力を低下させ、同盟国やパートナー国と共有する重要な関係を損なう」ことを踏まえ、拒否権を行使すると述べた。  米下院は先週、サウジとUAEがイエメン内戦で、イランが支援する反政府武装組織「フーシ派」との戦いを長期化させていると懸念し、3つの決議案を採択していた。