米アップルの株価は、7月31日の米株式市場で一時4.3%上昇した。予想を上回る4-6月期(第3四半期)決算が好感された。同社が5月に発表した発行済み株式数を基に計算すると、時価総額1兆ドル回復に向け順調に推移していると思われた。だがその後は市場全体に売りが広がったことで、アップル株は勢いを失った。31日の終値は前日比2%高の213.04ドルだった。同社は取引終了後に4-6月期に発行済み株式数が約8200万株減ったと発表。これを基に計算すると時価総額は9630億ドルとなり、1兆ドルを大きく下回る。アップルの時価総額が1兆ドルを超えるには、株価の終値が221.28ドル以上になる必要がある。現時点で時価総額が1兆ドルを超えているのは米マイクロソフトのみ。ファクトセットによると、アップルは2018年8月2日に初めて終値ベースで時価総額が1兆ドルを超え、同年11月1日までその水準を維持していた。その後は約9カ月間、1兆ドルに達していない。
アップル、時価総額1兆ドル回復の道は遠い
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