「Dear Mr. Mike Davis.」このひと言で、あなたは信頼を失います。

外資系企業で役員秘書を18年経験したプロフェッショナルが、ネイティブにほめられるワンランク上の英語を語る! 「できません」「わかりません」と言えないハードな仕事から学んだ、ネイティブに一目置かれる英語とは?

ハイクラス英文法、電話、来客対応、メール、パンクチュエーション、ビジネス英単語etc。

最新刊『ネイティブにほめられる英語』の著者である西真理子氏が、そのエッセンスをやさしく語ります。

【ネイティブも間違う文法問題】この6問、わかりますか?

「数の一致」はネイティブも苦手!

 日本人が間違いやすく、かつネイティブが気にする「数の一致」をお伝えします。

「数の一致」は、ネイティブにとっても鬼門なのです。三単現のs が抜けたり、どれが主語なのかを見つけるのが難しかったりするので、これらはネイティブが読む文法書などでも多くのページを割いて説明されています。

 アメリカでよく売れている『The Blue Book of Grammer and Punctuation 』という文法学習書の練習問題では、次の2文の「どちらが正しいか選べ」といった問題が並んでいます。

This singer, along with a few others, plays the piano on stage.
This singer, along with a few others, play the piano on stage.

 この文は、「この歌手は他の何人か(の歌手)と一緒にステージでピアノを弾く」という意味ですが、主語はThis singerでa few others は考えなくてよいため、動詞には三単現のs がつかないといけません。けれど、直前のothers に惑わされて三単現のs をつけ忘れる人が多いのです。

 数の一致の大原則は次の通りです。まず現在時制では、主語が単数のときと複数のときでは動詞の形が違います。

 be動詞ではam/is→are と変化します。一般動詞(be動詞ではない動詞)では、主語が三人称で単数のときにs やesをつけます。

 これだけなら「知ってるよ」ですよね。しかし、次のような英語を本当によく見聞きします。