日本の銀行、もう逃げられない構造改革圧力
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――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 ほぼデフォルト(債務不履行)がない国での銀行経営と聞けば簡単そうだ。だが日本の銀行は全くそうではない。

 日本の金利政策はこの30年間、ゼロ近辺からゼロ、マイナスへと推移し、銀行システムを限界に追いやった。

 特に中小銀行はビジネスモデルに対する外部脅威に直面している。高齢化と過疎化が進む地域を拠点にしており、大手銀行が得られる手数料関連収入を増やす能力がないのだ。

 日本には銀行が多すぎる。大手銀行に集約すれば時間は稼げるだろう。だが日本が経済刺激策へのアプローチを大きく変えなければ、銀行システムは絶え間ない圧力にさらされたままだ。

 日本がマイナス金利政策を導入した直後の2016年3月以降、大手銀行の純利益は20%減少した。地銀の減少はさらに激しく、3年前の水準を約30%下回っている。

 過去1年は、実質的に全ての地銀の株が下落した。その半分超は、下落率が30%を超えている。地銀株は数十年の間、日本株全体をアンダーパフォームしている。