香港では抗議運動や警察の対応が一段と大規模かつ予測不能になりつつあることを受け、現地で事業を展開する欧米企業は従業員の在宅勤務を実施し、さまざまなシナリオへの対応策を検討している。デモ隊は13日、前日に続いて香港国際空港を混乱に陥れた。これまでに多くのフライトがキャンセルされ、銀行関係者や企業幹部によると、会議や取引案件の協議、イベントが相次ぎ延期されている。香港の銀行関係者によると、今月予定されていた複数のロードショー(投資家向け説明会)が9月に先送りされた。ある中国不動産業者は初の米ドル建て債発行を計画していたが、やはり延期になった。銀行関係者は出張をキャンセルせざるを得ず、一部の中国債券発行体の幹部も出張を見合わせている。