米国の住宅ローン残高が4-6月期(第2四半期)に2008年の金融危機時の水準を突破し、過去最大に拡大した。ニューヨーク連銀の13日の発表によると、住宅ローン残高は4-6月期に1620億ドル(約17兆2900億円)増え、9兆4060億ドルに到達。08年7-9月期に記録した9兆2940億円を上回った。住宅ローンは家計債務の中で最も大きな割合を占める。借り換えを含む住宅ローンの組成は4-6月期に1300億ドル増え、4740億ドルに達した。数値はインフレ調整前のもの。JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェローリ氏は「(家計債務の)最も大きな割合を占める住宅ローンに目を向けると、今もかなり健全に見えるというのが全体像だ」とし、家計債務残高と同様に所得も増えていると指摘した。