写真はイメージです Photo:PIXTA

レビュー

『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』書影『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』 中野ジェームズ修一著 田畑尚吾監修 日経BP刊 1404円

 日々の生活ではほとんどできていなくても、やった方がいいことだけは確かなようだ――運動について、多くの人がそう感じているのではないだろうか。

 地域の体育館に行けば運動教室の生徒募集は常に行われているし、民間のフィットネスクラブも至る所にある。インターネットでも「一緒に体を動かしましょう」という類の募集は簡単に見つけられる。したがって運動する環境を手に入れることは、さほど難しくはないようである。だが、実践に移すことは簡単ではない。

 本書『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』は、運動しなければいけないと感じていたり、医師に「運動しなさい」と言われていたりするのに、実践に映すことができないでいる人にとって、打ってつけの一冊だ。歩くことや寝っ転がる場所さえあればできる手軽なエクササイズが紹介されており、「運動している自分」を明確にイメージさせる工夫がなされているからだ。

 本書はやみくもに「運動レベルを上げましょう」というスタンスではないし、医学的見地から注意した方がいいこと、運動する前にやっておくべきことなども、わかりやすく丁寧に解説されているので、運動習慣がない人や、運動に苦手意識がある人にもおすすめである。糖尿病やメタボリックシンドローム、高血圧だと診断された人はもちろんのこと、その危険がある人や数値が高めで心配な人にも、「予防・改善のために、重い腰をあげて運動に取り組んでみよう」と思わせてくれる一冊だ。