カリブ海諸国の多くのリゾート地が集客に苦戦する中、バハマでは観光客やカジノ客が回復している。ホテル業界の調査会社STRによると、バハマの2019年1-6月期(上半期)のホテル稼働率は前年同期比で19%増加した。販売可能な1室当たりの売上高は27%増の231ドル。同時期に近隣のカリブ海リゾート地の同売上高は減少または横ばいだった。バハマのリゾート地が好調な一因には、総工費42億ドル、総客室数2300室の「バハ・マー・リゾート&カジノ」が昨年正式にオープンしたこともある。また他のカリブ海のリゾート地で観光客が敬遠する要因が見られることもバハマにとっては追い風かもしれない。メキシコ・カンクンなどでは大量発生した海草の臭いで景観が悪化、米自治領プエルトリコでは政情不安、ドミニカ共和国では複数の米国人が不可解な死を遂げており、旅行客の減少を招いている。
バハマ、カリブ海リゾート地の勝者に 観光客が回復
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