金融リテラシー(お金に関する知識や判断力)における男女格差から、多くの女性は自分自身のお金について計画を立てるときも主導権を握れずにいる。女性はこれまで以上に家計収入に貢献するようになり、家族の経済面について判断するときも、より大きな役割を果たせるようになった。しかし研究によると、女性はまだ積極的にその責任を引き受けていない。数字が苦手というのは女性だけの問題ではない。グローバル・フィナンシャル・リテラシー・エクセレンス・センター(GFLEC)が2017年に発表した報告書によると、世界の成人の77%が金融に関する基本的な概念を理解していない。それでも女性の理解度は男性より低い。UBSの最近の調査では、資金計画で長期的決断を引き受けている女性は世界で23%しかいない。しかもこれは世代の問題ではない。決断を夫に任せている女性は20~34歳で56%、51歳を超える層で54%だった。米金融取引業規制機構(FINRA)の報告書によると、金融に関する女性の理解は悪い方向に進んでいる。5問のテストを行ったところ、金融リテラシーのレベルはベビーブーム世代とX世代の方がミレニアル世代より高かった。
女性が直面する「金融リテラシー」という格差
有料会員限定
あなたにおすすめ