ゲームの中の彼女のために
課金アイテムを貢ぐ

 ギャンブル等依存症が重症化して相談を寄せる人の年齢層は、20代後半~30代が中心だという。10代後半~20代で初めてギャンブルと出合い、年齢を重ねて家庭や職場での問題を抱えたときに、再びギャンブルに手を出してハマるというパターンが多い。

 若年層がギャンブルと出合うきっかけとして多いのは、学校や職場の先輩から誘われてやり始めるケースだ。

「部活を引退した高校3年の夏以降に心にポッカリ穴が空いて、気晴らしにやってみたところからハマりだしたというケースや、大学進学を機にギャンブルに走るケースも多いです。本来の志望校とは違う大学に進学することになった劣等感、大学での友達づくりに苦戦したことなどをきっかけに、ギャンブルの高揚感や刺激に逃げるようになります」

 同団体は、全国各地で依存症問題の講演活動を行っているが、最近はゲーム依存を議題にした講演の要望が増えているという。

 2022年度以降の新学習指導要領向けに文部科学省が作成した指導参考資料『「ギャンブル等依存症」などを予防するために』にも、ゲームへののめり込みや「ガチャ(ランダムで景品が当たるシステム)」への課金に警鐘を鳴らす内容が盛り込まれ、関心の高まりがうかがえる。

「今の子は小さい頃からスマホ操作に慣れ親しんでいて、ゲームはすごく身近な存在といえます。スマホゲームやガチャへの依存はさらに勢いをつけて増えていくでしょう。また、ネットのオンラインゲームの中でできた恋人に課金アイテムをプレゼントしたり、寝食を忘れてゲームをやり込みパーティーを率いる人も。リアルの世界では思い通りにいかないけれど、ゲームの中でならなりたい自分になれる。その万能感がクセになって手放せないんです」