イランのザリフ外相は19日、米国かサウジアラビアがイランを軍事攻撃すれば、「全面戦争」になると警告した。サウジ政府は自国の石油施設が無人機(ドローン)の攻撃を受けた問題で前日にイランが関与したと非難し、報復の可能性を示唆していた。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジの石油施設を攻撃したと犯行声明を出したが、米当局者はイランが黒幕だと主張している。ポンペオ米国務長官はサウジに対するドローン攻撃を「戦争行為」と非難する一方で、国際的な協調体制を作り、国連を通じてイランに圧力をかける方針を示した。イランは攻撃への関与を否定している。ザリフ外相はこの日CNNテレビに「われわれは戦争をしたくない。軍事衝突は望んでいない」とし、「だが自国領土の防衛をひるむこともない」と話した。