債券ファンドへの資金流入が7-9月期に増加した。米国株式市場の回復力は強く、株式ファンドも年初来で健全なリターンを維持しているにもかかわらず、慎重な投資家たちは比較的安全な債券ファンドに多額の資金を流入し続けていた。米投資信託協会(ICI)によると、米債券に投資するミューチュアルファンドと上場投資信託(ETF)の7-9月期の資金動向は1001億ドル(約10兆6900億円)の純流入だった。中期償還で、投資適格債に特化したファンド(最も一般的な債券ファンドの種類)は7-9月期、平均2.1%のトータルリターンを計上した。年初来では8.5%に押し上げている。米ホライズン・インベストメンツのスコット・ラドナー最高投資責任者(CIO)はこれについて、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が利下げする中ではさして驚きではないとし、「われわれは中央銀行の緩和サイクルにある。債券を保有するのに悪い時期ではない」と語った。
米債券ファンド、7-9月期に10兆円超流入
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