米投資銀トップ2行は一段と似たもの同士に見え始めている。だが一皮むけば、投資家のリスクと機会はずいぶん異なる。モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスの事業の多くは、ここ数四半期で差異が縮まっている。一例として、モルガン・スタンレーの債券トレーディング収入は今や、ゴールドマンと同水準になることもある。ゴールドマンは今年、富裕層に的を絞ったウェルスマネジメント会社を買収した。現在では両行とも、一段と幅広い顧客層の取り込みを目指している。一時期、モルガン・スタンレーの変革は投資家の好感を得ていた。同社株は今年のある時期まで、PBR(株価純資産倍率)と予想株価収益率(PER)の双方でおおむねゴールドマン株を上回る水準で取引されていた。
ゴールドマンとMスタンレー、似て非なるリスク
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