運転中のスマホ保持の場合、簡単にいうと3倍厳しくなった(写真はイメージです) Photo:PIXTA

前歴なしのドライバーでも
即座に免停30日

 12月1日、改正道路交通法が施行される。今後は、ながら運転に対する罰則が厳しくなる。

 ながら運転とは、主にスマートフォンなどを持ちながら、通話をしながら、メールを確認しながら、という行為を指す。携帯電話が普及しはじめた当初から、「運転中に通話をすると危険だ」と指摘されてきた。現在の道交法は、ながら運転に対する違反点を保持と交通の危険に分けて違反点数を設定している。“保持”とは、通話をしていたり、画面を注視している状態。違反点数は1点、罰則は5万円以下の罰金、反則金は普通車6000円などとなっている。“交通の危険”は、通話や画面を注視していたために交通の危険を生じさせる行為。違反点数は2点、罰則は3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金、反則金は普通車9000円などである。

 改正後はどうなるか。

 保持の場合、違反点数は3点、罰則は6ヵ月以下の懲役または10万円以下の罰金、反則金は普通車1万8000円に引き上げられる。簡単にいうと、3倍厳しくなった。ただし、保持の場合の罰則は、違反を繰り返した場合に適用される可能性がある、というレベルだ。

 交通の危険の場合、違反点数は6点、罰則は1年以下の懲役または30万円以下の罰金になる。反則金を収めれば済む交通反則通告制度の適用外になり、刑事手続きの対象事案になる。