ネット証券大手のチャールズ・シュワブ(SCHW)と同業のTDアメリトレード・ホールディング(AMTD)の合併を市場は歓迎するだろう。先週、チャールズ・シュワブがTDアメリトレードを推定280億ドルで買収の意向との報道で、両社の株価は上昇した。両社が条件面で合意し、規制当局の承認が得られれば、合併後の新会社の資産は5兆ドルを超え、資産管理、アドバイザリー・サービス、トレーディングにまたがる大きな規模になる。長期的に見て、おそらくシュワブ株にとって利益となるだろう。シュワブは1220万件の証券口座を持ち、登録投資顧問(RIA)の最大のカストディアンだ。さらには上場投資信託(ETF)の主要なスポンサーであり、業界最大級のロボアドバイザーでもある。銀行部門の受取利息が全社収益の70%を稼いでいるが、金利の低下によってこの分野は圧迫を受けている。
【バロンズ】ネット証券業界の再編、その効果は
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