おカネの歴史 決算書・給料 #6
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特集「漫画でわかる!おカネの歴史 決算書・給料」(全8回)の6回目は、指さし確認により「一発で見抜く!」をコンセプトにして、決算書の中の貸借対照表(BS)を超楽チンに理解できる内容になっています。これまで何度かダイヤモンド編集部では決算書の特集をやってきましたが、「史上最高の楽チンさ」。面倒なことは一切する必要がなく、指さし確認していけばいいのです。今回は、カルロス・ゴーン氏による「日産V字再建」や、東芝の経営危機脱出、日本航空(JAL)vs全日本空輸(ANA)といった題材を基に学んでいきます。

「週刊ダイヤモンド」2019年4月27日・5月4日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

【BS】自己資本比率
借金してますか?

 企業がどれだけ借金をしているのか、気になりますよね。借金の返済で首が回らない企業と関わるのは不安があります。

 実際、振り袖販売・レンタル会社のはれのひは、債務超過により突然、事業を停止し破産。多くの新成人が成人式の日に振り袖を着ることができませんでした。

 「企業がどれだけもうけているのか」が収益性だとするのなら、「どれだけ借金をしているのか」は安全性といえます。

 企業がどれだけ借金をしているかが分かる指標に有利子負債比率というものがありますが、こちらは少し複雑です。借金の種類が幾つかあり、各項目を合算する必要があるのです。

 ここでは、より簡単に安全性を知ることができる自己資本比率を指さし確認していきます。自己資本比率とはざっくり言えば「企業が調達した全ての資金の中で、返さなくていいおカネをどれくらい持っているのか」です。

 個人に例えるとこういうことです。あなたの知り合いのAさんとBさんの2人ともが「手元に100万円ある」と言っています。

 しかし、Aさんが持っている100万円のうち80万円は銀行から借りたものです。一方で、Bさんは100万円の全てを自分の給料から貯金しました。安全性が高いのは、言うまでもなくBさんですよね。

 後ほど伝えるように、今後の成長を考えると「借金がゼロの方が良い企業だ」と断言はできないのですが、安全性という意味では一つの大きな目安になります。