働く人の満足度が高い企業Photo:PIXTA

OpenWork(オープンワーク)の協力による社員のクチコミランキングの第2弾は、社員の満足度が高い総合評価ランキング。果たして社員によるクチコミ評価が最も高かった企業はどこか。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」の8項目による総合評価ランキング。そのトップ5はコンサルティングとITが占めた(下表参照)。

 1位はA.T.カーニー、2位は僅差でマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社がランクイン。両社のクチコミを見てみると、A.T.カーニーの社員は「役職に関係なく、クライアントの成功のために自由闊達に意見を戦わせることができる」(コンサルタント)、「専門性を高めたい業界やテーマについて、個人のキャリアプランを尊重したプロジェクトアサインを支援する仕組みが整っている」(コンサルタント)と回答。

 マッキンゼーの社員は「強みを持つことが重要視される文化。何でもできるジェネラリストよりも、強みを何か一つ有することの方が結果として昇進が早かったり、さまざまな人から評価される文化がある」(ビジネスアナリスト)と評する。

 3位はオンライン経済メディアのNewsPicksをグループに持ち企業産業分析情報サービスSPEEDAを提供するユーザベースだ。「メンバーの中に、バリューとミッションが無理強いせず、普段から特に目立つこともなく、自然と存在している」とは営業職の男性からのクチコミだ。

 6位に食い込んだのは外資系化粧品・日用品メーカーのP&G。外資系らしく自由でフラットだが、競争の厳しい社風でも知られている。「女性だから、という理由で評価や待遇が変わらず、非常に働きやすい。ただし裏を返せば、男性と同じ仕事を任され、同じ評価基準で比べられるため、ガムシャラに働かないと認めてもらえない」(営業職の女性のクチコミ)。

 日本の大企業でランキング上位にいるのは8位の三井不動産。男性の社員は、ワーク・ライフ・バランスについて、「プライベートの予定がある日にはその旨を周知しておくなど当たり前のことを行えば自分のプライベートの時間も十分に確保できる。実際に社員の多くは夜にプライベートの予定や習い事などを入れている」と回答。仕事のやりがいと働きやすさのバランスが良いようだ。

 意外なところでは特許庁がランクイン。「人を大切にする風土があり、組織もそれを大切にしている」。入庁理由については「中立的な立場で、日本を良くするために、イノベーションに貢献したかった」と納得の回答だった。