米連邦準備制度理事会(FRB)が3日発表した2019年12月10・11日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、参加者は19年に実施した利下げからの政策転換を急がず、向こう数カ月間は金利を据え置くことに前向きな姿勢を示していたことが明らかになった。足元ではいくぶん改善が見られたものの、世界経済の鈍化や米中貿易摩擦を背景に、経済成長が予想を下回るリスクが高まっていると、大半の参加者は考えていた。FRBは19年7~10月に3会合連続でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を引き下げ、12月の会合では1.5~1.75%に据え置いた。向こう数カ月にわたり政策姿勢を維持することで、昨年の利下げが経済成長の安定化にどの程度寄与するかを見極める時間的猶予を得られるとの見方で参加者は一致した。