アリババグループの後に続き、香港市場に上場する中国インターネット企業が増えるかもしれない。インターネット部門と香港の証券取引所の追い風になりそうだ。バリュエーションの高さは1つの大きな魅力だ。そうした企業によりなじみのある投資家層の方が、すんなり高いバリュエーションを与えるかもしれない。こうした期待が持たれる企業の例として、米市場に上場し、中国で売上高の大半を得ているオンライン旅行会社のトリップドットコムグループ(携程集団)とゲーム会社ネットイース(網易)がある。両社は重複上場について香港の取引所と協議中だとブルームバーグが2日に報じたことから、両銘柄は急騰した。香港は上海・深セン市場との相互取引制度を武器に、中国本土の投資家や世界の資金運用担当者、地元の富裕層から一段と多くの資金を集めている。食事宅配サービス会社の美団点評は、2四半期前から黒字を計上しており、2019年には株価が132%上昇。中国インターネット株で時価総額が3番目に大きい企業となっている。アリババは重複上場後に過去最高値をつけ、香港上場のテンセントホールディングスとのバリュエーションギャップを縮めた。アリババはまだ香港と本土の相互取引の要件を満たしていないが、年内には満たしそうだ。