ドナルド・トランプ米大統領の外交政策が審判の時を迎えている。トランプ氏が米国の政治をあまりにも根本的に覆したため、外交政策でも同じように混乱をもたらそうとしている点は忘れられがちだ。トランプ氏は、新たな国家主義的な政策へと転換することを約束して大統領に就任。これを「米国第一主義」と呼んだが、批判的な向きは「ネオ孤立主義者」、独善的な衝動的行動だと非難した。就任から3年を経て、この壮大な実験は転換点を迎えた。トランプ氏は果たして、米外交政策の方向性を巡り、決定的な変更を完了しようとしているのか? それとも、その試みは崩壊して失敗に終わり、混乱へと向かっているのだろうか?その答えは、「ディールの達人」を自負するトランプ氏が実際にディールを成立できるかどうかにかかっている。より正確に言えば、微妙なかじ取りが同時に求められる複数の問題でディールを成立できるかどうかに左右されるのだ。
トランプ外交、壮大な実験が正念場に
有料会員限定
あなたにおすすめ