グーグルの親会社アルファベットの時価総額が年明けから続くIT(情報技術)株の上昇を受け、16日に1兆ドル(約110兆円)を突破した。日中取引での突破は米企業としてアップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトに次いで4社目となる。アップルとアマゾンは2018年夏に、マイクロソフトは19年4月に1兆ドルを突破した。アマゾンの時価総額は終値ベースで1兆ドルに到達したことはないものの、アップルとマイクロソフトの両社はその水準を大きく上回り伸び続けている。IT株の大幅な上昇は、シリコンバレーに拠点を置く企業が世界経済の最前線に立ち、ヘルスケアや交通システムなど新たな分野に進出していることが背景にある。アルファベットはここ数年、コスト増や個人情報保護に対する懸念に対応を迫られてきたが、中核のオンライン広告事業は逆境に負けない勢いを見せていることから、株価も上昇を続けていた。