「自分だけ目立つ」ことを無意識に避けようとする
小学校高学年の女の子は、センシティブな感性が芽を出し始め、大人への階段に足を一歩かけたような状態にあります。そういう時期に中学受験という節目を迎えるところに、女の子の学習の難しさがあります。
対して、男の子はまったくの子ども。世の中は自分中心にまわっていると思っているので、単純でノセやすいのです。
テレビなどでたまに目にしますが、中学受験を目前に控えた子どもたちに「必勝」などと書いたハチマキを締めさせ「エイエイオー」と気勢を上げる学習塾があります。
そんなことでその気になるのは決まって男の子。女の子にそれをやらせたら、「バカじゃない?」と引かれてしまいます。やはり、女の子には恥じらいの文化があり、それを無視して頑張らせようというのは無理なのです。
また、女の子には男の子にはない「周囲と同調しよう」「自分だけ目立つことは避けよう」という意識が強く見られます。だから、ほかの子が「バカじゃない?」という態度を示している中で、自分だけ「私はやるわよ。エイエイオー」とはなりません。