米国と中国が貿易紛争の休戦で合意してから1週間がたった今週、両国は世界の舞台で、紛争開始の責任をめぐって非難合戦を展開した。トランプ米大統領は、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に集まった世界のエリートたちを前に次のように演説した。「私が大統領になる以前から、中国の略奪的慣行はすべての国の貿易を阻害していた。それについて何かしようとした者はいなかった。米国はこの問題に真正面から取り組んだ」その数時間後、中国の韓正副首相は、具体的に名指しこそしなかったものの、米国を規則破りと評し、中国を確立された世界秩序の真の守護者と位置付けた。韓氏は「一部諸国の保護主義的で一方的な行動にもかかわらず中国は、より質の高い市場開放の追求をやめることはせず、グローバル化に逆行するこれら諸国と同じ道を歩むこともない」と語った。
中国への取り組み、リセットを模索する米国
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