石油輸出国機構(OPEC)の関係者によれば、サウジアラビアは新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ原油需要に対処するため、短期的な大幅減産を検討している。OPECおよび協調減産で協力するロシアなど非加盟産油国の代表は4日と5日に会合を開き、対応を協議する。ウイルス感染拡大の影響で、原油価格は月次ベースで30年ぶりの大幅な下げを記録した。サウジアラビアは、危機が去るまで全体の減産幅を日量50万バレル拡大することを検討。サウジが単独で暫定的に日量100万バレルの減産を実施する案も考慮している。新型ウイルスの感染拡大を踏まえた原油供給の管理方法を巡り、OPECと非加盟国の見解は分かれている。ここ1カ月で原油価格は15%下落した。
サウジ、原油の大幅減産を検討 新型ウイルスに対処へ
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