伝える!震わす!書く力。08Photo:jesadaphorn/gettyimages

企画会議に営業、説明会、講演会……。ビジネスパーソンにとって避けて通れないプレゼンの数々。2020年3月1日(日)まで全12回でお届けする特集「伝える!震わす!書く力。」の第8回は、プレゼンに関するベストセラー本を幾つも書いている「資料づくりの達人」前田鎌利氏に、社内&社外プレゼンの極意を聞いた。

「週刊ダイヤモンド」2019年12月21日号の第1特集を基に再編集。肩書や数字など情報は雑誌掲載時のもの

プレゼンにおいても
構成、相手、語感を意識する

 社内での企画会議に営業、説明会、講演会……。ビジネスパーソンにとって避けて通れないプレゼンの数々だが、決裁が下りないなど成果に悩む人も多いだろう。

 成功するプレゼンには、図や写真をふんだんに盛り込んだ、華やかなスライドを作るセンスが必要だと思っているかもしれない。だが、それは大きな間違いだ。

 実は、プレゼンも「相手に伝え、動かす」ことがゴールという点では、文章やメールと全く同じ。すなわち、文章作りと同様、構成相手語感の三つのつぼをうまく制することが、相手を揺さぶるプレゼン作りの要となるのだ。

 その極意を、シリーズ発行部数25万部を超える『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』などの著者である前田鎌利氏に学んでいこう。前田氏は、ソフトバンクモバイルに在籍時代、孫正義社長(当時)から社内会議で「一発OK」を連発され、孫社長のプレゼン資料も作ったことのある、資料作りの達人だ。