アムロ・アコーシュさんと彼の家族はシリア北西部の自宅から脱出した。マシンガンの銃弾と落下してくる爆弾から逃れるためだ。車もなく、荷物を持ち出す余裕もなく、両腕には息子と娘だけを抱えていた。  一家は、長く暗い道を歩いてアタリブの郊外に向かい、オリーブの林に身を隠した。そこで、不安を抱えながら、砲火の嵐から救い出してくれる友人の到着を待った。徒歩での逃避行は「40分ほどかかったが、それは1年にも感じられた」とアコーシュさんは語った。