多くの日本人が利用する整骨院。しかし、そこには不正がはびこり、知らないうちにあなたも片棒を担いでいるかもしれない。不正の背景には施術所の激増による経営難がある。そして、膨れる療養費に批判が高まり監視、規制が強まるなど、業界はますます窮地に立たされそうだ。これまでタブー視されてきた整骨院の「不正」と「窮地」に踏み込んで白日の下にさらしていく特集『接骨・鍼灸・マッサージの深い闇』は、3月3日(火)~8日(日)の全6回の連載を予定している。
#1 3月3日(火)配信
接骨・鍼灸・マッサージ「大淘汰時代」、倒産が6年連続で増え過去最高に
柔道整復やあん摩マッサージなどの施術所は四半世紀で1.7倍に増加し、倒産件数も過去最高となっている。さらに接骨院の保険請求のほぼ3分の2に不正の疑いがあるとの調査も。業界の窮状や対立構造を追う。
#2 3月4日(水)配信
年収3000万のはずが500万以下に激減も!整骨院・柔道整復師の窮地
かつては開業すれば年収2000万~3000万円ともいわれた柔道整復師。しかし今や500万円以下も珍しくない。はびこる不正に国や地方自治体、国保団体も対策に乗り出し、追い打ちをかけそうだ。
#3 3月5日(木)配信
あん摩・鍼灸業界が「悲願の新制度」導入を素直に喜べないワケ
逆風が吹く柔道整復師とは対照的に「あはき」の療養費は右肩上がりに増えている。さらに、業界の悲願であり利用しやすくなる「受領委任」が始まったが、吉と出るか凶と出るかは見方が分かれる。
#4 3月6日(金)配信
「無資格マッサージ」で健康被害多発!トラブル回避の7カ条
街中にある「整体」や「リラクセーション」「癒やし」を掲げるマッサージ店は柔道整復師やあはきと異なり無資格だ。健康被害が相次ぐ上に業界団体幹部は過去に逮捕もされ、情報公開にも消極的だ。
#5 3月7日(土)配信
交通事故専門の接骨院「保険詐欺」の実態、被害者が知らぬ間に共犯者に!?
交通事故専門をうたう接骨院での提案を軽い気持ちで受ければ、知らないうちにあなたも詐欺共謀となり身の破滅を招くかもしれない。治療用装具の不正の実態も暴く。
#6 3月8日(日)配信
接骨院・鍼灸院の苦境の元凶、養成学校「粗製濫造」の呆れた裏事情
業界全体の供給過剰を招いた元凶とされているのが、養成学校の粗製乱造だ。この20年で8倍に増えているのだ。背景には業界団体や厚生労働省などの思惑とあきれた裏事情がある。
Key Visual by Kaoru Kurata