欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、EU域内への不要不急の渡航を30日間禁じることを提案している。ウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長が16日、明らかにした。EU首脳陣は17日午後に開く会議で提案内容について検討する。フォンデアライエン氏は動画による発表で「こうした渡航制限はまず30日間実施し、必要に応じて延長する可能性がある」と述べた。さらに、シェンゲン協定に参加しているEU非加盟国のスイス、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインにも、渡航制限に加わるよう促すという。英国は1月にEUを離脱したが、英国市民は渡航禁止の対象に含まれていない。ただ英国と、EU加盟国だがシェンゲン協定には加わっていないアイルランドにも、渡航制限で足並みをそろえるよう働きかける。